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見積もり手法「プログラムステップ法、LOC法(Lines Of Code)」

間隔が空いてしまいましたが、前回の続きで見積もり方法です。(2008/3/2修正)

・見積もり手法「LOC法(Lines Of Code)」

プログラムステップ数(LOC)に生産性を掛け合わせておこなう見積もりです。
要求仕様から開発するプログラムのコード数を推定し、そのコード数と1コード当りの生産性から全体の工数見積りをします。
過去の類似システムにおける実績値(LOC)から推定することになるため、その意味では本質的には類推法と変わりません。

長所は 工数見積もりの根拠を数字で出せるため、一見説得力があること。
LOCの算出そのものは容易であることです。

短所は、要求仕様からLOCを推定する確実な方法は存在しない点と、根拠とするLOCそのものの信頼性が低い点 です。
要するにあんまりあてになりません。

使いどころはある程度限定されていて、開発の際の流用元のソースコードの記述内容(レベル)が ある程度安定していて、かつ 過去のLOCが残っている場合のみ、それなりに役立ちます。
実際にはLOC法を単独で使用することはあまりなく、類推法と積算法を組み合わせることが大半になります。
なお、完全な新規開発の場合は過去のソースがありませんので、当然LOCは使用できません。
だから、LOC法を完全な新規開発で使用するのは非常に困難です。

・LOCについて
LOCそのものはプログラムの規模を表す指標の一つで、ソースコードの行数のことです。
呼んで字のごとくコードの行数。プログラムの規模を計る指標のひとつです。

「いまさらライン数」と思いつつも、ほかにいい指標もなく、比較的よく使われる指標です。

よく使われる割に信頼性が低いという致命的な欠点があります。
理由は少し考えればわかることですが、ざっとピックアップするだけでも これだけあります。

・同じ機能のプログラムでもプログラマの力量や選択するアルゴリズムなどによって記述量が全然違う
・同じ機能でも冗長な書き方をしたほうが規模が大きいと判定されてしまう。
・現在利用されているプログラミング言語の多くはソースコードの改行に関して制約が少ないため、プログラマによって改行を挿入する「流儀」が異なる
・同じライン数でも、新規に開発するライン数 と 既存部分を改修するライン数は難易度が全然違う。

さらに、使用可能な環境も限定されます。
採用する言語が違えば 比較の対象には使えません。
そもそも GUIの開発なんかだと 言語がないため 算出が不可能です。

結局のところ 計測が簡単である以外 特にメリットはありません。

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