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口先だけの重要プロジェクト

過去に経験した話です。

A君は ソフトウェア開発畑で 10年以上の経験を持つSEでした。
管理能力は今一つなのでリーダやサブリーダとしての適正は低かったものの、プログラマとしては熟練していました。

そんな A君ですが、事情があって 間接部門に左遷されてしまい、さらにその後 退職してしまいました。

この退職のきっかけとなる左遷の遠因には 私も絡んでおり これら一連の事柄は他人事には思えない出来事でした.

...

そもそもA君が間接部門へ飛ばされた原因は、ブリッジSEとして海外に数年赴任したものの結果が出せなかったためです。

当時、うちの会社は 海外に新たに子会社を作って、製品の製造だけじゃなく ソフト設計までもも人件費が安い海外にやらせたいという方針を立てていました。

「うちの会社の将来を背負う重要プロジェクトだー!」なんて、言われていたものです。

しかし、重要プロジェクトという割りには、その海外立ち上げプロジェクトに本格的に携わった人間は 数人に過ぎません。

その頃の開発メンバの主力は社内のプロジェクトできりきり舞いしているような状態で、とても海外向けにブリッジSEを派遣するような余力はありませんでした。

結果、開発部隊の中心にはいないような人や、そのときたまたま手が空いていた人ばかりが そのプロジェクトに携わりました。
A君はそんな中で 中心人物として白羽の矢がたった人です。(私も候補者になりましたが ドロ船には乗りたくなかったので逃げました...)

さらにたちの悪いことにその外国部隊というのが、素人に毛が生えた程度の集団でした。
そんな連中に 一人や二人のエンジニアを派遣しただけで まともな開発者まで立ち上げろというプロジェクト自体がそもそも破綻して当然です。もちろん、結果は無残でした。

最終的に この海外子会社は役に立たないというレッテルを貼られてしまいました。
実際開発を任せられるだけの技術力もなく 単なる お荷物部隊と化してしまいました。

そして この失敗の責任をとらされたのがA君です。
A君はこのプロジェクト中心メンバの一人でしたが、プロジェクトの失敗は彼一人の責任ではありません。
でも、彼は開発部隊をクビになり、間接部門に飛ばされてしまいました。
その後 しばらくしてから A君は 退職してしまいました。
...

結局 この海外立ち上げプロジェクトは 役に立たない海外子会社を持つことになり、莫大な投資がほとんど無駄になり、A君という熟練工を失い、惨憺たる結果になりました。
本当に重要プロジェクトならば、当時進行中の国内プロジェクトを止めてでも そちらを重要視すべき だったのではと思います。実際に投入した人員を考慮すると 重要プロジェクトというの口先だけだったのではないかと思えてなりません。
A君もプロジェクトの中心人物ではなく、一プログラマとしてならば実力を発揮できたでしょうに 残念になりません。

一歩間違えば 私がブリッジSEとなり 責任を取らされた可能性もあるだけに、色々と考えさせられる出来事でした.

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